会長挨拶

第32回日本女性医学学会学術集会の開催にあたって

第32回日本女性医学学会学術集会 
会長 大道 正英 
(大阪医科大学産婦人科学教室 教授)

はじめに

2017年11月4日(土)・5日(日)に第32回日本女性医学学会学術集会を大阪国際会議場(グランキューブ大阪)とリーガロイヤルホテル大阪にて開催させていただきます.伝統ある日本女性医学学会の学術集会を担当させていただき大変光栄で御座います.この名誉ある機会をお与えいただきました理事長の水沼英樹先生をはじめ会員の皆様に心より厚く御礼申し上げます.

本学術集会におきましては,これからの女性医学の新たな展開を見据えて,メインテーマを「これからの女性医学~予防とオーダーメイド医療~」とさせていただきました.女性の幅広いライフステージにおける各種疾患のリスクを予知し,それぞれに対してオーダーメイド医療がどこまで可能か否かについてフォーカスを当て,今後の女性のトータルヘルスケアの新たな方向性を見出すことができればと考えております.

特別講演として,本学会理事長の水沼英樹先生に「更年期学から女性医学へ:その歩みと今後の展望」を,九州大学大学院医学研究院生殖病態生理学(婦人科学産科学)教授の加藤聖子先生に「女性医師のキャリアプラン:産婦人科における男女共同参画をめざして」をご講演いただきます.招請講演では,理化学研究所予防医療・診断技術開発プログラム プログラムディレクターの林﨑良英先生から「オミックス科学と医療応用の新展開」,またAMC西梅田クリニック/株式会社サインポスト代表取締役の山﨑義光先生から「女性のための遺伝子検査―生活習慣病予防的自己介入プログラム―」と題する,2つの興味深いアカデミックなご講演をしていただきます.シンポジウムは 1.原因遺伝子のコンパニオン診断から制度設計の構築が急務である「HBOC(遺伝性乳がん卵巣がん症候群)診療の現状」 2.閉経後増加する心血管病に着目し「女性医療における循環器疾患~心血管病予防に向けた女性のオーダーメイド医療~」を含め4つ,ワークショップは 1.「適応に応じた骨盤臓器脱の管理」と 2.「リスクに応じたHRT製剤の使い分け」を予定しております.教育講演では日本大学医学部病態病理学系微生物学分野教授の早川智先生から「進化医学からみた性感染症」のご講演をしていただきます.また,1.元なでしこジャパン(サッカー女子日本代表)のキャプテンで国民栄誉賞を受賞された澤穂希さんを招いて「女性アスリートのヘルスケアに関する管理指針の最新情報」,2.第28回産婦人科骨粗鬆症研究会学術集会,3.「女性医学最前線~進化する女性ホルモン製剤の投与法~」,4.日本産婦人科医会との共催で「第2回産婦人科医のための乳がん検診参画に向けての講習会」を含め19のスポンサードセミナーを用意致しました.学会指定プログラムでは「妊婦,褥婦における乳房検診のあり方」「超音波を併用したこれからの乳がん検診~J-STARTの結果を踏まえて~」を予定しております.これらをあわせると32講演になります.また,今回の学会の演題数は過去最高の214演題を頂くことができました.これも会員の皆様のおかげで,御礼申し上げます.是非,女性医学の最新の講演をお聞きいただき,皆様方にとって実り多い学術集会になることを祈念しております.

懇親会におきましては,皆様方の意見交換の場とともに皆様に大阪の食文化を楽しんでいただけるような企画を考えております.会場は「水の都」大阪の中心部に位置しており,近隣には大阪城をはじめとして様々な観光スポットも御座います.是非秋の大阪に多くの方々のご参加を教室員一同,心よりお待ちしております.何卒宜しくお願い申し上げます.

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